ジフニの病気で思う事

一段低い位置にいるのが家駒です


ジフニ(=ピ)を好きになって、韓国でデビューしてからの3年間、休まずに突っ走ってきて、念願の2月に日本デビューもしている矢先、体調を崩して*1地元韓国でもドラマの降板、日本のOCの創団式、韓国でのチャリティコンサート参加、鼻炎の手術、写真集の撮影、4集のアルバム制作などで連日新聞やネットでも様々な議論が沢山出ている一方で、日本では韓国のアーティストが次々に来日し、またはデビューしたり、ドラマや映画とタイアップして歌を出していたりするのを見ると、どうしてもあの悲しい出来事を思い出さずにいられないのです。今、韓国と日本の間ではようやく、文化交流は上手き始めているというのに、政治となると両国の関係が色々物騒な雰囲気になりつつあります。
でも、そういう韓流スターや華流スターの日本での活動でどうしても忘れられない出来事があります。
ジフニも含めて日本で活躍しようとするアジアのアーティストやファンにあの時のような同じ悲しい思いを 二度として欲しくないし、私自身もまた同じ思いをしたくない、と思わずにいられないのです。
それは、12年前に日本に自分たちの目指す音楽を求めて、まさにあと数日で日本デビュー*2と言う矢先に番組収録(それも歌番組ではなくバラエティ番組で)時、落下して奇しくもCD発売日のその翌日に31年の生涯を終わらせなければならなかった香港のロックバンド*3BEYONDのボーカルそしてリーダーでもあった黄家駒の事を・・・。
本格日本デビューの為に数年もかけて一生懸命に日本語の勉強をして、アルバムもすべて日本語で制作して、情報番組のエンディングソング*4にも曲が流れたりして、私も含めて日本のファン達はアルバム&イベントを本当に心待ちにしていました。*5
でも、一瞬のうちにその夢が悪夢に変わってしまいました。最初その一報を聞いた*6ときには何がなんだかわかりませんでした。どうして?どうしてそんな番組に出演したの?どうしてそんな危険なゲームをしたの?なんで?と思うばかりだった。でも思えば当時の日本は歌番組衰退期で今と比べたら日本でも本当に彼がら望むような音楽活動を見せる場がありませんでした。
そういう中で当時彼らをなんとかメディアに認知してもらおうと声を掛けてくれたウッチャンナンチャン*7の番組に出演する事になって、でも結果あのような事故が起きてしまいました。
異国の地で自らの生涯を終えなければならなかった家駒、そして大黒柱を亡くしたメンバー、そして日本のファンは香港のファンに本当に申し訳ないことをしたという罪の意識*8でみんな本当にショックでした。
素晴らしい、音楽の才能のあるミュージシャンがある日突然みんなの前からいなくなったと言う事実をなかなか受け容れる事が出来ませんでした。本当に彼の作る音楽のメッセージ性、音楽に対する姿勢、好きでした。
ある意味ジフニと共通する物を感じたりするのかもしれません、それは音楽が好きで、その為にはどんな妥協もしたくないという一生懸命さなどかもしれません。だから、今の状況をついつい家駒と重ねて見てしまうのかも知れません。
特に韓国の若いアーティスト並びに俳優さんには時間がないのです。だからどうしても無理をする事も多々あると思います*9
でも、くれぐれも無理をしないで欲しいんです。色んな番組に出て欲しい気持ちはあります、でも大事な事は無理をしないで欲しいんです。苦しむジフニも見たくないし、悲しむジフニも見たくない、いつも笑顔でステキでいろんな事に真正面でぶつかるジフニを応援したいんです。貴方の幸せが私たちペンの幸せだと思うから、もう二度と家駒みたいな悲しい思いをさせないで欲しいんです。
Beyondの事や家駒の事故の詳しい経緯などはこちらのサイトへ→http://www.tsurumitakanori.com/beyond/index.html

*1:鼻炎の悪化や以前からよく聞く腰痛も心配だし、その他色々とにかく身体が心配です

*2:その数年前からCDやアルバムや音楽祭などには度々出演などはしていたのですが正式に日本デビューをするのはその時だったのです

*3:香港ではロックグループ自体根付かない土壌なのです

*4:驚きももの木20世紀」という番組で番組開始から番組終了まで一期間除いて彼らの曲が使用されました。

*5:Beyondの名前を知らなくても「進め!電波少年」のオープニングに流れる曲はご存知の方も多いと思いますが、あれもBeyondの曲で、「THE WALL〜長城〜」と言います

*6:通勤の時に何気に見たスポーツ新聞にウッチャンと黄さん転落事故みたいな記事が目に入ったんだけど「黄さん」って誰?と最初わかりませんでした

*7:ウッチャンナンチャンとBEYONDのメンバーは当時、公私共に何かと気を配ってくれていましたので

*8:別にファンが悪いわけでは無いんだけど、それは同じ人を好きだと言う立場で、香港のファンから日本のファンに託された思いみたいな物や無念さなど色々な思いで

*9:今のうちに出来ることをしとかないと徴兵で2年間芸能界を離れるというのは台湾でもそうですが若いスター本人たちには死活問題でもあります