元祖純愛物語

「愛と死を見つめて」という映画を知ってる?小さい頃、テレビドラマで放送されていてその時の主題歌だったか「マコ、甘えてばかりでごめんね、ミコはとってもしあわせなの〜♪」という歌がやたら脳裏に焼き付いて離れなかったんです。当時ドラマは具体的にどんな内容だったのかは記憶に無いんだけどその後吉永小百合さん主演の物をテレビやその他で何度かみたけど、見るたびに切なくなるんですよね。
この作品は本当にあった実話で昨年末41年ぶりに復刊される事になりました。その情報を聞いて近所の本屋さんなどを探すんだけどなかなか置いていなくて、ようやく今日本屋さんで1冊だけ置いてあった物を見つけることが出来て当然買っちゃいました。
舞台が大阪(旧阪大病院)で主人公の大島みち子さんが高校生の時に「軟骨肉腫(なんこつにくしゅ)」という不治の病と闘いながら病院で知り合った大学生河野実(マコト)さんと手紙をやりとりを書いたもの。何度見ても切なくて、でも一生懸命に頑張って人生を生きたミコとそんなミコを愛したマコのミコに対する愛を感じる1冊だと思います。
若い女性が奇しくも顔に肉腫が出来てしまうなんてきっとショックだったに違いないし、自分の命が長くないと知らさせる事もさらに辛いことだったと思うけれど、それでも希望を捨てずに生き抜いたミコとマコの軌跡をじっくり読んでみたいと思っています。愛と死をみつめて―ある純愛の記録