東洋紡、糖尿病の合併症を事前診断…4月から大学発ベンチャーと共同開発

今日の読売新聞の夕刊(関西)に興味深い記事を発見しました。
これが実用的になれば糖尿病の人は二次障害の傾向を知る事が出来て予防が出来るようになりますからね。最近、糖尿病関係の研究が急激に進んできているように思いますが…。

東洋紡は、糖尿病が進行した患者が併発しやすい合併症を、遺伝子解析技術を使って事前に診断、予測する事業を4月に始める。実験の結果などでは、どのような合併症にかかる恐れがあるかを7〜8割の確率で予見できるといい、より的確な合併症予防策が期待できるとしている。

 大阪大大学院医学研究科の山崎義光助教授らが設立したバイオベンチャー「サインポスト」(大阪市)と共同開発した、血液などから遺伝子のパターンを一度に調べることができるDNAチップと呼ばれる技術を用いる。

 両社は3000人分の糖尿病患者の遺伝子を解析し、動脈硬化や網膜症、心筋こうそくなどの合併症ごとに、遺伝子に一定のパターンがあることを突き止めた。遺伝子をすべて解析するには約1週間かかるが、両社の開発した技術は、遺伝子情報の一部を読み取ることで、約7時間と短時間で診断できるのが特徴だ。

 国内の糖尿病患者は現在、740万人とされ、2010年には1000万人を超えるとの予測もある。合併症を早期に予測することで予防や効果的な治療が期待できるとしている。サインポストが病院や医院との窓口となり、診断は東洋紡が行う。当面、年間数億円の売り上げを見込んでいる。
(2006年02月07日 読売新聞)

どのくらいの検査費用がかかるのかわかりませんが多少高くてもサンディにも受けさせたいですわ。