実録・連合赤軍 浅間山荘への道程

仕事が終わって京都シネマに向かいました。
大阪だとテアトルは上映時間が1回しかないそれも午前中、あとは十三だから帰りの事を考えたら京都の方が便利かな?と思いまして…。
阪神高速京都線を初めて利用したけれど便利ですねぇ〜(笑)
とにかく沢山の信号に引っ掛かることもないし土曜日などの夕方とか第二京阪に上がるまでに渋滞で動かないのがこれで少しは緩和できそうな感じだからより京都市内に行くのが近くなったように感じる♪

そんなことはさて置いて…
なんせ上映時間3時間少しの作品ですからね。(久し振りかもこんな長い作品)
今まで連合赤軍の作品と言えば「突入せよ!あさま山荘事件」や「光の雨」などを見たけれど、いずれもある時期のある一部分(浅間山荘事件を警察側から描いた作品や連合赤軍の総括に関することに焦点を置いた作品)を切り取っただけの作品でしたが、今回はどういう形で学生たちが学生闘争をはじめてその後の連合赤軍が形成されて浅間山荘事件までに至ったのかということが描かれています。


人にすすめるかどうか?と聞かれたら戸惑いますね。
全く楽しくもないし、面白くもないし、でも見る価値はあるのではないかと思います。


それは日本のある時期に起きた事実であり、それは一体何だったんだろうという事を年齢や性別問わず見る者に投げかけられているようだから。だから面白くなくてもやはり多くの人たちに見てほしい作品ではあります。(実際若い女性と中高齢の男性が多かったですね)
気持ちよくないからこそ見てみるべきとも言えるのかもしれませんが…。


もしこの映画を一言で言うならば…「無」
結局彼らのしたかった事は何だったんだろう?


総括って一体何だ?
自己批判をしたからどうだっていうのだろう?


こういうのって人材セミナーとか労働組合活動などで良くやっているけれど、それをしたからと言って一体どうなるというのだろう?


劇中で何度も「総括しろ!」「お前は全く分かってない(総括の意味が)」っていうお前たちこそどうなんだよ!と突っ込みを入れたくなった。


遠山美枝子さんが何度も何度も「何を総括していいのかわからない」って、それを「わかってないなぁ〜」と言ってる森や永田が本当にその意味を理解していたのかどうかなんて誰もわからないわけで…。
ある意味遠山さんは儚げだったとしても勇気があったのではないだろうか、少なくとも森や永田よりもはるかに…だから最期が哀し過ぎますね。


自分の弱さを見られたくないから自分にとって都合の悪い人間たちを「総括」「自己批判」という名のもとに暴力をしていいなんてことは絶対ないしその時点ですでに彼らは敗北者なのだということをまざまざと見せつけられた。(まるで現代のいじめと同じです)


浅間山荘で最後に「勇気がなかったんだよ!」でもだからこそあの場所で管理人の奥さんは助かったんだろうなって。(もし他のメンバーだったら管理人の奥さんは殺されていたかもしれないし)


映画を見たからと言って連合赤軍の事が理解できたわけでもないし、どうしてあんな風になってしまったのか見た後の今でもわからない。


でもこういう時代があったこと、こういう人たちがいたということはわかったし、今と違う閉そく感を感じながらも今にないい自由もあったんじゃないかなと…。


あっ、くれぐれも私は右派でも左派でもありませんのであしからず…。


今後公開が楽しみなのが「クローバーフィールド破壊者」「光州5.18」「靖国」「丘を越えて」(予告で面白そうだったから)などなど…ヘビーな作品が多い?(汗)