韓国映画「マラソン」大鐘賞映画祭7部門受賞

韓国の映画ポスター


今月2日から日本で公開されている韓国映画「マラソン」が8日午後、ソウル世宗(セジョン)文化会館で開かれた大鐘賞映画祭の授賞式で最優秀作品賞、脚本賞、音楽賞、新人監督賞、男子人気賞(チョ・スンウ)、主演男優賞(チョ・スンウ)、企画賞の7部門で受賞した。

韓国関係の雑誌の中で主演の「チョ・スンウssi」が役作りについての体験を書かれていましたがその中でとても印象深い部分がありました。

(抜粋)
彼らは自分の中に明らかな世界があって、ウソをつくことができない。僕達は生活の中で色々な人に出会いますが、沢山の事を隠す準備をするじゃないですか。
でも、彼らはそうじゃないということに気づいたんです。
いつも心を開いていて自由なんです。自閉症と言う形容自体が間違っているほどです。自開症という言葉の方がふさわしいんじゃないかな。

その他にも当初綿密な役作りをしていたけれど実際の自閉症の人たちと接してそんな事必要ないと思って演技をしたら「もっと自閉症らしく演技してください」とある一部の人たちに言われたそうです。その時に、自閉症らしくって一体なんなのか?自閉症と言っても知的に問題のある人もいれば知的に問題のない一見普通のように見える自閉症の人もいる。思わずそういう事を言う人たちに反対に「自閉症らしくってどういうことか?あなたたちになにがわかるのか?」と聞きたかったと。

以前、トニー先生も同じような事を言っていたような気がするし、私自身もそうだと思っているから、ちゃんと理解しようとしてくれる人にはわかってくれるんだと思うとまたこれからの励みにもなります。

この映画を通して多くの人が映画だけの話ではなく自分たちの身近でこのような人達が現実として生活をしているんだと言う事を考えて欲しいと思っています。