サイボーグでも大丈夫

mayfung2007-12-10

《パクチャヌク監督の映画 ‘サイボーグでも大丈夫’と言う精神が変な人々の話です.
女は自分をサイボーグと勘違いしてコーヒーの自動販売機と対話を交わします. 男は世の中で消滅しないために狂ったように歯を磨きます.
二人は愛に陷ります. 荒唐な話ですって? そうです. そうではないかも知れません. 一番非人間的な姿を見せてくれる男女, 彼らはもしかしたら一番人間的だからです.》

◆easynonsul.comに動画講義

私は誰なんだろう… どうやって暮そうか… 生と言うのは存在の理由を捜す放浪ないでしょうか

[1] ストーリーライン

精神病院. 自分をサイボーグと固く信じる女性 ‘領軍(ヨングン)’(林修正)はご飯を一切口につけません. 代わりに乾電池を ‘食事’と思いながら一日一日痩せていきます. 領軍の唯一の楽しみは母方のお婆さんが残した入れ歯をはめたままラジオから流れ出る幻聴を聞いて自分の世界に入る事です.


同じ病院には ‘一瞬(イルスン)’(鄭致薫)がいます. 彼は他人の心や行動を簡単に盗む能力を持っていると信じています. 自分が ‘世の中で消滅するかも知れない’と言う強迫の中に住む彼はいつも仮面をかぶって顔を隠そうとします.


一瞬は領軍の腹中にあった情け心を盗みます. それとともに彼女の痛みを代わりに感じるようになりますね. 一瞬と領軍は自分たちの ‘存在の目的’を捜すために東奔西走している途中こんな結論に至ります. ‘十億ボルトの電気を集めれば私たち存在の目的を捜すことができる.’


雨風が吹きつける夜. 二人は稲妻を集めるために暗い野原に出ます. “稲妻が来なければどうなる?”と苛立たつ領軍. 彼女に一瞬ははつらつと叫びます. “そのまま, 希望を捨てて!”


[2] 核心ちくちく突き

領軍はラジオから出る幻聴を聞きながら “‘七法之悪(七去之悪)’の感情を完璧に捨てなければならない”と絶えず重ねて言います. 領軍が称える七法之悪と言うのは ‘絶対に持ってはいけない悪い感情’です. 第一 ‘同情心’, 二番目 ‘悲しみに沈むこと’, 三番目 ‘胸のときめき’, 四番目 ‘気の迷い’, 五番目 ‘空想’, 六番目 ‘罪悪感’, そして最後の七番目 ‘感謝する心’がそれですね.


変ですね. 一様に美しい感情なのに, 領軍はどうしてこれを悪漢感情と規定するんでしょうか?


これは一種の反語法です. 領軍は七種の心のため今まであまりにも沢山傷ついて疲弊されて来ました. 結局は精神病院で余生を送らなければならないほどになったんです. ここでわれらは七法之悪に対する領軍の幻聴が単純な幻覚現象ではなく, 領軍が自分の内面を向けて強迫的に確かめる内容と言う事実が分かるようになります. 領軍は自らにこんな注文をかけていたことに違いないですね.


‘また七個の感情を持つようになれば世を渡るのに再び大きい傷を受けるようになるはずだ. だからならない. こんな心を捨てて!’


そう思えば領軍が自分をサイボーグと信じるようになったことは彼女の切迫した選択です. ‘私は七法之悪の感情が蒸発されてしまったサイボーグ’という自己催眠をかけなかったら, 彼女はまたこの索莫としていて同情ない世の中を住み出す才幹がないのですね.


一瞬も事実は領軍のような脈絡の中にいる人物です. 一瞬にはいわゆる ‘消滅不安’があります. 自分が世の中で消えて消えることを絶えず恐ろしがる増税ですね. 一瞬は自分が ‘無の存在’になることに不安感を感じたし, それでしきりに他人の心と行動を盗もうと思ったはずです. 消える自分の存在を他人の心と行動で満たすためにね. 一瞬が領軍に秘密のように聞かせるこのせりふの中に一瞬の強迫的な心理がそっくりそのまま現われます.


“私は都合があって他人の行動を盗んで. 私が消滅する….”


一瞬が不安感を感じる度にでたらめにこれをダックアデはのも同じな理由でです. 自分自身が消滅することが心配で, それで自分の存在自体の消滅するのが心配で彼は死に物狂いで歯を磨いたのですね.


ここで私たちは映画のキーワードと出くわすようになります. 領軍の幻想の中に現われた母方のお婆さんがのどが渇くように叫んだまさにその一言ですよ. “存在の理由” ですね.


母方のお婆さんは結局彼 ‘存在の理由’が何なのか領軍に知らせてくれなかったです. しかし領軍と一瞬は (彼ら自らは分からなかったが) その答を捜したことに違いないです. 彼らはもうどんな人間たちより人間的だったからです. 自分存在の理由を探し込む彼らの姿自体が彼らが存在しなければならない理由だったはずです.


結局 ‘サイボーグだが大丈夫なの’と言うのは完怪拾測した題目はこんな意味ではなかったんでしょうか?


‘お前は自らをサイボーグと信じるが, それでも大丈夫なの. サイボーグと信じるお前こそ, どんな他の人間よりもっと暖かくて美しい心を持った存在だからね….’


[3] あいまいにクイズ

映画には領軍と一瞬が本当珍しくここは品物が一つずつ登場します. これら品物は彼らの内面心理を外で現わして見せてくれる一種の象徴物たちですね.


先に領軍のフレームなの. 母方のお婆さんから受け継いだこの入れ歯をはめる瞬間領軍は例外なしに幻聴と幻想を体験します. それとともに機械たちと対話を交わす能力を持つようになりますね.


次は一瞬の仮面. 一瞬は ‘消滅不安’を感じる度にこの仮面をかぶって自分の顔を隠します.


どうして領軍と一瞬はこんな行為を繰り返しましょうか? 領軍の入れ歯と一瞬の仮面にはどんな意味が隠れているのか当てて見てください.

〓解答は次動画講義に

よくまとまった講義ですよね。映画がわからなかった人が読んだら少し理解できるのかな?