ハン尚宮の言葉(チャングムから)

今日の「宮廷女官 チャングムの誓い(第17話 疫病と策略)」で前回、料理対決に勝ちたい為に料理の本質を見失って勝つ事だけにこだわった為、真心を忘れてしまったチャングムを戒める為にあえて苦言を言うハン尚宮(サングン)の言葉を聞いて、感じる部分が多々あった。


前回、色々私のテレビの感想などを見てコメントをしてくれた方もいますが、自閉症の子供を育てる事も大変だし、成人してから診断された当事者たちも含めて、少しでも養育をすることも大事なことだと思います。
でも、時々なんだか分からないけど違和感を感じる事もあります。それは親御さんや成人の当事者たちの本当の気持ちってどうなんだろう?って。
今は関連本やネットなどでも色んな当事者や団体のサイトがあって情報だけは良い情報も悪い情報も関係なくどんどん入ってきます。
ある意味、自分の都合のいい部分だけを切り取って解釈してしまう事も多々あると思います。
特に、物事に影響されやすいタイプの人の場合、無意識のうちに自分を見失ってまるで本やネットで見たことが知らず知らずのうちにさも自分の言葉の様に、自分が感じたように錯覚していると言う事はないでしょうか?本当に自分の感じたことを、自分の言葉で話しをしているのでしょうか?

私はいつもそういう事を考えて、なるべく自分が感じた事は自分の言葉として相手になるべく理解してもらえるようにと考えて話しをするようにしていますが、実際の所、相手はどう感じているのかはその人ではないのでわかりません。

話はそれましたが、ハン尚宮の言葉を引用します。

「宮廷女官 チャングムの誓い」第17話「疫病と策略」より
「私はおまえ(=チャングム)がどんな子かよく知っています。
でも、人間というものは、知らず知らずのうちに変わっていってしまうものなの。
切羽詰った状態に置かれると、そうすることが正しいかどうか見極めずに、取り合えず問題を解決しようと飛びついてしまう。
そのうち、それが正しいという錯覚に陥り、そういう生き方をするうちに、それに慣れて道理を見失い、目先の事しか見えなくなってしまう」

私は、相手が何が言いたいのか分からないことが多いので自分が理解出来るまで何度も何度も聞きます。でも一部の非自閉圏の人、一部の自分のタイプと違う自閉(?)の人の中にはそれが理解してもらえないことが多々あります。その人の本心を言わず、ある意味逃げ出して(怒り出したり、自傷行為や二次障害という武器を使ってそれ以上都合の悪い話しを聞かないようにする)しまうんです。
でも、私にはそれが出来ないんです。私はわかりたいんです。ただそれだけなんです。その人の本心を知りたいんです。自閉にとってお互いを知ると言う事はとても時間と労力がかかる事なのです。それはそれは果てしないゴールが何処にあるのかも分からないくらいなんです。

このハン尚宮の言葉を読んだ人それぞれが自分の言動を振り返った時にどうなのかという事を振り返って考えてもらえるといいなぁ〜と思いました。